あなたは今、自分が一体今どれだけ住宅ローンを借りることが出来るのか知っていますか?
そろそろマイホームが欲しい…を考え始めた時、一体今自分がどのくらいの金額の家を買えるのだろうか…とまず考える事でしょう。
ここでは、自分が今どれだけ住宅ローンを借りることが出来るのか、ということについて詳しく説明していきたいと思います。
「自分は今一体どのくらいの金額の物件を買えるか」というのは「一体いくら借りるか」ということにかかっています。
かつては、頭金は物件価格の2割は準備しておきましょう、と言われていました。
これは、以前は借入れできる金額が、物件価格の8割までというケースが多かった為です。
最近では、物件価格全額を借入れできることの方が多く、(借入れできる額で、購入できる金額も決まるということ。)頭金があれば、借入れできる金額に頭金をプラスした金額が、実際に購入できる価格になります。
ここで注意したいのは、借りれる金額の考え方です。
金融機関は、あなたの年収や勤務先、購入する物件などを総合的に審査して、貸せる金額を出します。
でも、金融機関が貸してくれたとしても、返せる金額ではないと、マイホーム購入したことで他の夢をあきらめたり、日常生活が苦しくなってしまいます。
つまり、まず考えなくてはいけないことは、「いくら借りるか」は、「いくらなら返せるか」で考えるようにするということでしょう。
当然の事ですが、「いくらなら返せるか」というのは、個人の収入によって異なります。
たとえ同じ年収でも、家族構成、年齢、生活スタイル、価値観などによって、住宅ローンに使える金額は異なるはずです。
つまり、「いくらなら返せるのか」は、一人ひとり異なるのです。
毎月の返済可能額=(A-B-C-D)÷12ヶ月
A→年収(手取り額)
B→住宅費以外の生活費や教育費等の支出
C→住宅購入後にかかる維持費(固定資産税や管理費・修繕費など)
D→教育費や老後生活費などの将来に向けた貯蓄
一年間で、どのくらい生活費等を使っているかは、家計簿をつけている人なら算出しやすいです。
もし、すぐにわからない場合には、年間の手取り額から、一年間で貯蓄できた金額(増えた金額)を差し引くと、予測がつくでしょう。
借りた金額を、果たして自分は何年間かけて支払う事が出来るか…ということも考えてみましょう。
これは、「何年返済で借入れるすか」ということとは異なります。
何年返済で借入れしても、実質は、自分が収入を得られる期間、会社員であれば定年退職まで、自営業であれば仕事を辞めようと思っている時期までに完済の見通しを立てておかないと返しきれなくなってしまいます。
「毎月無理なく支払える返済額」と「何年間支払うことができるか」から、借入額の目安を算出することができます。
この際に、忘れてはいけないのが金利です。変動金利型から、全期間固定金利型まで、金利は様々です。
借りられる額の目安を出す場合には、全期間固定の金利水準で試算しておけば、安全圏と考えられるでしょう。
無理をせず、まずは借りられる額を算出しておき、それを何年返済にするのか、金利タイプはどれにするのかと考えましょう。
そもそもが、無理のない借入額なのであれば、返済年数を長くすることによりさらに余裕が出ます。
余裕が出た分で繰上返済を行えば、当初考えていた返済できる年数で完済できるはずです。
また、全期間固定の金利水準で考えた金額であれば、変動金利型など金利が低いもので借入れすれば、やはり余裕ができるはずです。
その分で繰上返済をすることにより、将来の金利上昇リスクを小さくすることが可能です。
大きい買い物に、無理と見栄は禁物です。慎重に検討し、無理のないマイホーム購入を目指していきましょう。